2026年5月の転職求人倍率2.44倍|今狙いやすい職種と応募前の注意点
2026年春から夏にかけて転職活動を始めるなら、まず確認したいのが「今は転職しやすい時期なのか」という点です。dodaが発表した2026年5月の転職求人倍率は2.44倍で、前月から0.06ポイント上昇しました。
ただし、求人倍率が高いからといって、誰でも簡単に転職できるわけではありません。dodaの転職求人倍率は民間転職サービス上の求人・転職希望者データであり、厚生労働省が公表するハローワークの有効求人倍率とは対象が異なります。
- 2026年5月の転職求人倍率2.44倍が何を意味するのか
- dodaの転職求人倍率と厚生労働省の有効求人倍率の違い
- 求人が増えている業種・職種と、応募前に確認したいポイント
こんな方におすすめの記事です
- 2026年夏に転職活動を始めるか迷っている方
- 求人が増えている職種や狙いやすい職種を知りたい方
- 未経験転職や職種変更を現実的に考えたい方
- 求人倍率だけで転職判断してよいのか不安な方
本記事では、2026年5月の転職求人倍率2.44倍をもとに、今の転職市場の見方、求人が増えている職種、応募前に確認したい注意点をわかりやすく解説します。(転職活動を始める前の市場チェックに使えます)
注:本記事は2026年7月時点で確認できる公開情報をもとにしています。dodaの転職求人倍率はdoda独自のデータ、厚生労働省の有効求人倍率はハローワークの求人・求職データをもとにした公的統計です。両者は対象が異なるため、同じ数字として単純比較しないよう注意してください。
2026年5月の転職求人倍率2.44倍から分かること
2026年5月の転職市場は、求人が増え、転職希望者数は前月よりやや減ったことで、dodaの転職求人倍率が上昇しました。数字だけを見ると、前月より転職希望者にとって選択肢が増えた状態といえます。
doda転職求人倍率は2.44倍に上昇
dodaの転職求人倍率レポートによると、2026年5月の転職求人倍率は2.44倍でした。前月差はプラス0.06ポイント、前年同月差はプラス0.16ポイントです。
また、求人数は前月比でプラス2.1%、前年同月比でプラス14.9%となっています。一方、転職希望者数は前月比でマイナス0.5%、前年同月比でプラス7.4%です。
2026年5月のdoda転職求人倍率
2.44倍。前月から0.06ポイント上昇し、求人の選択肢は増えた状態です。
求人と転職希望者の動き
求人数は前月比2.1%増、転職希望者数は前月比0.5%減です。
厚生労働省の有効求人倍率は1.17倍
一方、厚生労働省の一般職業紹介状況(令和8年5月分)では、令和8年5月の有効求人倍率は1.17倍、正社員有効求人倍率は0.99倍と公表されています。
dodaの転職求人倍率2.44倍と、厚生労働省の有効求人倍率1.17倍は、どちらも求人と求職者のバランスを見る指標ですが、対象が異なります。
⚠️ 求人倍率は1つだけで判断しない
dodaの転職求人倍率は、doda会員とdoda掲載求人をもとにした独自指標です。厚生労働省の有効求人倍率は、ハローワークの求人・求職データをもとにした公的統計です。転職市場を見るときは、民間転職サービス上のデータと公的統計を分けて考えることが大切です。
数字を見るときは「求人の多さ」と「応募者の多さ」を分ける
転職求人倍率が高いと、求人が多く見えるため前向きに感じやすいです。しかし、職種によっては応募者が集まりやすく、求人数が増えていても選考通過が簡単になるとは限りません。
特に、事務・アシスタント、販売・サービス、未経験歓迎求人などは、応募者が多くなりやすい傾向があります。求人倍率を見るときは、次の3つを分けて確認しましょう。
- 求人全体が増えているか
- 自分が希望する職種の求人が増えているか
- その職種に応募する人が多いか
求人が増えている業種・職種をデータで確認する
2026年5月のデータでは、求人が増えている業種・職種に偏りがあります。全体倍率だけでなく、どの業種・職種で求人が増えているのかを見ることが重要です。
業種では人材サービスとIT・通信の増加が目立つ
dodaの発表では、2026年5月の求人数は、業種別で12業種のうち4業種が前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは人材サービスで前月比109.4%、次いでIT・通信が前月比103.2%です。
人材サービスは採用活動の動きが反映されやすい業種です。IT・通信は、引き続きDX、システム開発、インフラ、セキュリティ、生成AI活用などの需要と関連しやすい分野です。
職種では機械・電気エンジニアとコンサル・金融系専門職が増加
職種別では、11職種のうち7職種で求人数が前月から増加しました。最も増加率が大きかったのはエンジニア(機械・電気)で前月比108.3%、次いで専門職(コンサル・金融)が前月比103.0%です。
ただし、求人が増えている職種と、未経験者が入りやすい職種は同じではありません。機械・電気エンジニアやコンサル・金融系専門職は、実務経験、資格、業界知識、専門スキルが見られやすい職種です。
求人が増えている業種
人材サービス、IT・通信など。採用活動やデジタル化需要の影響を受けやすい分野です。
求人が増えている職種
機械・電気エンジニア、コンサル・金融系専門職など。経験者には選択肢が広がりやすい分野です。
求人倍率が高くても転職しやすいとは限らない理由
求人倍率が高い職種は、求人が多い傾向にあります。しかし、それだけで「採用されやすい」と考えるのは危険です。中途採用では、求人数よりも応募要件との一致が重視されます。
高倍率職種ほど経験・スキルとの一致が見られやすい
ITエンジニア、機械・電気エンジニア、建築・不動産系専門職、コンサル・金融系専門職などは、求人倍率が高くなりやすい職種です。
一方で、これらの職種では、実務経験、資格、使用ツール、担当領域などが求人票に細かく書かれていることも多くあります。倍率が高いからといって、どの求人にも応募しやすいわけではありません。
IT職の年収や職種ごとの違いを詳しく見たい場合は、ITエンジニアの年収相場も確認すると、応募先を考えるときの参考になります。
企業は「人数」より「要件に合う人材」を重視する
中途採用では、企業が求める経験やスキルにどれだけ合っているかが重要です。求人が増えている時期でも、必須条件との接点が弱いと、書類選考で通過しにくくなります。
特に専門職やエンジニア職では、「人手不足だから未経験でも誰でも採用される」と考えるのではなく、自分の経験をどの求人に接続できるかを見極めることが大切です。
⚠️ 「未経験でも簡単」とは考えない
求人が多い職種でも、未経験者向け求人とは限りません。「未経験歓迎」と書かれていても、社会人経験、業界知識、基本的なPCスキル、コミュニケーション力などが見られる場合があります。
事務・アシスタントは競争が強くなりやすい
事務・アシスタントは人気が集まりやすい職種です。求人が増えているタイミングでも、応募者が多ければ選考は簡単になりません。
事務職を希望する場合は、「事務経験があります」だけでなく、どのような業務を任されていたのか、どんな改善や調整をしたのかを具体的に示すことが重要です。
- Excelやスプレッドシートを使った集計・管理
- 社内外との日程調整や問い合わせ対応
- 請求書、契約書、受発注などの正確な処理
- 業務フローの改善やマニュアル作成
今狙いやすい職種を経験別に整理する
転職で大切なのは、求人倍率が高い職種に飛びつくことではなく、自分の経験がどの職種に接続しやすいかを考えることです。
経験者ならエンジニア・専門職系は確認したい
すでに関連経験がある人は、求人が増えている職種を優先的に確認する価値があります。機械・電気エンジニア、ITエンジニア、建築・不動産系、コンサル・金融系などは、経験者にとって選択肢が広がりやすい分野です。
経験者が求人票で確認したいポイント
- 必須条件に自分の経験がどこまで当てはまるか
- 歓迎条件のうち、職務経歴書で示せる内容はあるか
- 業界経験、職種経験、使用ツールのどれが重視されているか
- 年収や働き方だけでなく、担当業務の範囲が合っているか
未経験なら「成長職種の周辺職種」から考える
未経験でいきなり専門職を目指す場合、求人が増えていてもハードルを感じることがあります。その場合は、成長している業界や職種の周辺業務から考えるのも現実的です。
たとえば、IT業界に関心がある場合でも、最初から開発エンジニアだけを狙う必要はありません。ヘルプデスク、カスタマーサポート、営業、IT事務、運用サポートなど、これまでの経験とつながる職種を探す方法があります。
生成AIやDXに関連するスキルが転職でどう見られるかを知りたい場合は、生成AIスキルが転職でどう見られるかも参考になります。
事務・アシスタント希望者は応募書類の差別化が重要
事務・アシスタントは、人気が集まりやすい職種です。そのため、応募時には「どの会社でも通じる強み」を見せることが大切です。
| よくある書き方 | 伝わりやすい書き方 |
|---|---|
| 資料作成を担当 | 営業資料や会議資料を作成し、提出期限に合わせて関係者と調整 |
| Excelを使用 | Excelで売上・在庫・顧客情報を集計し、確認作業の効率化に貢献 |
| 電話対応を担当 | 顧客・取引先からの問い合わせを一次対応し、担当部署へ正確に連携 |
事務職は人気が集まりやすい職種だからこそ、経験を具体的に書くことが選考通過の第一歩になります。
応募前に準備したい3つのチェックポイント
求人倍率を見て「今がチャンスかもしれない」と感じたら、すぐに応募数を増やす前に、応募先と自分の経験が合っているかを確認しましょう。
求人票の「必須条件」と「歓迎条件」を分けて読む
求人票では、必須条件と歓迎条件を分けて見ることが重要です。必須条件は、企業が最低限求めている経験やスキルです。一方、歓迎条件は、あれば評価されやすいものの、すべて満たす必要がない場合もあります。
- 必須条件を満たしているか確認する
- 歓迎条件のうち、自分が説明できる経験を探す
- 足りない条件を、別の経験で補えるか考える
- 職務経歴書で伝える順番を決める
職務経歴書は「経験の接続点」を先に作る
転職活動では、これまでの経験をそのまま並べるだけではなく、応募先の職種にどうつながるかを整理することが大切です。
たとえば、営業経験者がカスタマーサクセスやITサポートを目指す場合、単に「営業をしていた」と書くよりも、顧客対応、課題整理、提案、社内調整などの経験を強調した方が、応募先との接点が見えやすくなります。
応募先を広げすぎず、通過しやすい軸を決める
求人が増えている時期は、つい多くの求人に応募したくなります。しかし、応募先を広げすぎると、職務経歴書や志望理由が薄くなりやすいです。
- これまでの経験が活かせる職種
- 未経験でも周辺経験を説明しやすい職種
- 求人倍率や求人数の動きから、選択肢が増えている職種
この3つが重なる求人は、応募書類でも一貫性を出しやすくなります。
2026年夏の転職活動で注意したいこと
2026年5月の転職求人倍率を見る限り、民間転職サービス上では求人が増え、前月より転職希望者にとって選択肢が広がっています。ただし、転職活動を始めるタイミングは、数字だけで決めるのではなく、自分の準備状況と合わせて考えましょう。
準備ができている人は早めに動く価値がある
職務経歴書がある程度まとまっており、応募したい職種も決まっている人は、早めに求人を確認する価値があります。求人が増えている時期は、複数の選択肢を比較しやすいからです。
職種選びが曖昧な人は、先に棚卸しをした方がよい
一方で、希望職種がまだ曖昧な人は、求人倍率だけを見て応募先を決めない方がよいでしょう。倍率が高い職種に応募しても、経験との接点が弱ければ選考通過は難しくなります。
まずは、これまでの仕事で担当してきた業務、成果、工夫したこと、周囲から評価されたことを整理しましょう。そのうえで、求人票の必須条件・歓迎条件と照らし合わせると、自分に合う職種を見つけやすくなります。
月次データと年間トレンドは分けて見る
今回の記事は、2026年5月の月次データをもとにした内容です。2026年全体の転職市場の流れを広く知りたい場合は、2026年全体の転職市場の二極化はこちらも参考にしてください。
月次データでは「今の動き」を確認し、年間の市場分析では「大きな方向性」を確認する。この2つを分けて見ると、転職活動の判断がしやすくなります。
よくある質問(FAQ)
2026年5月の転職求人倍率2.44倍は高いですか?
dodaの転職求人倍率としては、求人が一定数ある状態といえます。前月から0.06ポイント上昇しており、求人数も前月比で増えています。ただし、職種によって応募者の多さや必要な経験が異なるため、職種別に見ることが重要です。
dodaの転職求人倍率と厚生労働省の有効求人倍率は何が違いますか?
dodaの転職求人倍率は、doda会員とdoda掲載求人をもとにした独自指標です。厚生労働省の有効求人倍率は、ハローワークの求人・求職データをもとにした公的統計です。対象が異なるため、同じ数字として単純比較しないよう注意が必要です。
求人倍率が高い職種なら未経験でも転職しやすいですか?
必ずしもそうではありません。高倍率職種ほど経験者向け求人が多い場合があります。未経験の場合は、いきなり専門職を狙うより、周辺職種やこれまでの経験と接続しやすい求人を探す方が現実的です。
2026年5月に求人が増えた業種はどこですか?
dodaの発表では、業種別で最も増加率が大きかったのは人材サービスで、次いでIT・通信です。ただし、求人の増加率だけで転職しやすさを判断せず、自分の経験と求人要件が合うかを確認しましょう。
2026年5月に求人が増えた職種はどこですか?
dodaの発表では、職種別で最も増加率が大きかったのはエンジニア(機械・電気)で、次いで専門職(コンサル・金融)です。どちらも専門性が見られやすい職種のため、応募前に必須条件と自分の経験を照らし合わせることが大切です。
今すぐ転職活動を始めるべきですか?
職務経歴書や応募したい職種が整理できている人は、求人を比較し始める価値があります。まだ職種選びが曖昧な人は、先に経験の棚卸しと求人票の確認を進めると、応募先を選びやすくなります。
まとめ:2026年5月の転職求人倍率は2.44倍、ただし職種別に見る
この記事では、2026年5月の転職求人倍率2.44倍をもとに、今の転職市場の見方を解説しました。
- 2026年5月のdoda転職求人倍率は2.44倍
前月から0.06ポイント上昇し、求人数も前月比で2.1%増えています。
- 厚生労働省の有効求人倍率は1.17倍
dodaの転職求人倍率とは対象が異なるため、民間転職サービスのデータと公的統計を分けて見る必要があります。
- 求人が増えている業種・職種には偏りがある
業種では人材サービス、IT・通信、職種では機械・電気エンジニア、コンサル・金融系専門職の増加が目立ちます。
- 高倍率・求人増加でも、経験との一致が重要
求人が多い職種ほど、必須条件やスキル要件との接続を職務経歴書で示すことが大切です。
2026年夏の転職市場は、求人が動いている一方で、企業側は経験やスキルとの一致も重視しています。数字だけで焦って応募するのではなく、自分の経験を整理し、通過しやすい職種・求人を見極めながら進めていきましょう。
年収シミュレーション計算機
給与条件、スキル、経験年数などから年収をシミュレーションできます。転職・キャリアプランの参考にお役立てください。
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