AI就活でも説明会は必要?リアル参加が重要な理由

  • 公開日:2026/3/28
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AI就活でも説明会は必要?リアル参加が重要な理由

AI就活でも説明会は必要?リアル参加が重要な理由

ChatGPTなどのAIで企業研究や質問準備まで進められる今、「説明会にわざわざ行く意味はあるの?」と感じる人は少なくありません。ですが、就職先を決める段階で本当に差がつくのは、公開情報だけでは見えにくい社風や人柄、自分との相性です。

  • AIで調べやすい情報と、説明会でしか取りにくい情報の違い
  • 社風・人柄・現場の空気感を説明会で見抜く具体的なポイント
  • AI活用とリアル参加をムダなく両立する就活の進め方

こんな方におすすめの記事です

  • AIを使って就活を進めているが、説明会に行く意味が薄いと感じている方
  • オンライン中心で情報収集しており、企業理解に少し不安がある方
  • 説明会に参加したあと、何を基準に志望度を判断すべきか迷っている方

本記事では、AI就活とリアル説明会の役割分担を整理しながら、説明会で何を見て、参加後にどう判断へつなげるかをわかりやすく解説します。(専門知識は不要です!)


💡 AIは「地図」、説明会は「現地に行くこと」

AIは企業情報を整理したり、比較したりするのが得意です。これは旅行前に地図を見るのとよく似ています。ただ、地図だけでは街の空気、歩きやすさ、人の雰囲気まではわかりません。就活でも同じで、AIは準備を早くしてくれますが、自分に合う会社かどうかの最終判断は、説明会や座談会などのリアル接点で解像度が上がります。

AI就活でも説明会は不要にならない理由

AIは準備を効率化できますが、社風や人柄、自分との相性は説明会のほうが見えやすいため、両方使うのが合理的です。

まず前提として、AIは就活の強い味方です。マイナビキャリアリサーチLabの2026年卒調査では、学生のAI利用率は8割を超え、就職活動でAIを使った経験がある学生は66.6%でした。

AI利用率と就活での活用状況は、マイナビの2026年卒調査PDFで確認できます。

また、就職みらい研究所の『就職白書2025』でも、2025年卒の生成AI使用率は34.5%と前年より大きく伸びています。

生成AIの使用状況の変化は、就職みらい研究所の就職白書2025でも確認できます。

ただし、AIが得意なのは、公開されている情報の整理と要約です。企業の公式サイト、採用ページ、ニュースリリース、口コミの比較、質問のたたき台づくり、ESの言い回し調整などは、たしかにAI向きです。

一方で、就職先を絞る段階では、「この会社で働く自分を想像できるか」という感覚が特に重視されやすくなります。マイナビの2027年卒向けコラムでは、学生がAIでは調べきれないと感じている情報として、「社員の人柄」「自分に合っているか」「社風」「選考で重視されるポイント」「職場環境」などが上位に挙がっています。

リアルの場で知りたい情報の傾向は、AI就活時代だからこそ“リアルで知りたい”というホンネでも確認できます。

つまり、AIが広く情報を集めるほど、説明会は「基礎情報を聞く場」だけでなく、「相性を見極める場」としての比重が高まりつつあります。説明会に行く意味がなくなったのではなく、むしろ取りに行くべき情報の質が変わったと考える方が自然です。

AIで取れる情報と、説明会でしか取りにくい情報を分けて考える

制度や選考フローの整理はAI向きですが、利用実態や温度感の確認は説明会のほうが向いています。

説明会に行くべきか迷ったときは、「AIで十分な情報」と「リアルで確かめたい情報」を分けると判断しやすくなります。

AIで取りやすい情報

事業内容、募集職種、福利厚生の制度、選考フロー、業界内での立ち位置、競合比較、質問候補の整理など。公開情報を横断して比較したい場面では特に便利です。

リアルで取りやすい情報

社員の人柄、話し方の温度感、若手の裁量感、部署間の空気、質問への本音度、福利厚生の利用実態、自分との相性など。対面での観察や対話があると解像度が上がります。

ここで見落としやすいのが、「制度はある」と「実際に使われている」は別だという点です。たとえば福利厚生、研修、異動希望制度、リモートワーク制度などは、採用ページだけでも存在は調べられます。

しかし、実際には「どの部署で使いやすいのか」「若手でも使えるのか」「遠慮なく活用されているのか」までわからないことが少なくありません。前述のマイナビコラムでも、福利厚生の内容自体はAIでもある程度調べられる一方、利用実態はリアル接点がないと見えにくいと整理されています。

また、生成AIの出力は便利ですが、企業名や制度名、選考情報の解釈を取り違えることもあります。気になる情報は、企業の公式サイトや採用マイページ、説明会で必ず確認しておきましょう。

説明会は情報収集の場であるだけでなく、AIで集めた情報の真偽を確かめる場でもあります。

社風や人柄は何を見れば分かる?説明会で観察したいポイント

「社風を見たい」と思って説明会に行っても、何となく雰囲気が良かった、悪かったで終わるともったいありません。見るポイントを先に決めておくと、説明会の価値が上がります。

1. 質問への答え方に温度差がないか

良いことばかり並べる企業よりも、難しさや課題も含めて説明できる企業のほうが、情報の透明性は高い傾向があります。質問に対して答えが曖昧すぎないか、質問の意図をくんで返してくれるかを見てみましょう。

2. 社員同士のやり取りが自然か

登壇者同士の掛け合い、フォローの入り方、相づち、呼び方などは、意外と社内の関係性が出やすい部分です。形式的に見えるか、普段のコミュニケーションが想像できるかは、社風を知るヒントになります。

3. 若手の裁量や成長の話が具体的か

「若手が活躍しています」という表現だけでは判断しにくいため、「入社1〜3年目はどんな役割を持つのか」「どこまで任されるのか」「一人立ちまでの流れはどうか」といった具体性を見るのがおすすめです。

4. 福利厚生や働き方は“使い方”まで聞けるか

制度一覧はAIでも調べられますが、「実際に使っている人は多いですか」「忙しい部署でも取りやすいですか」と聞くことで、建前だけでない働き方が見えてきます。

質問の例としては、次のようなものが使いやすいです。

  • 若手のうちから任される仕事には、どのようなものがありますか
  • 部署をまたぐ連携は、日常的にどのくらいありますか
  • 入社前後でギャップが出やすい点があれば教えてください
  • 福利厚生や働き方の制度は、実際にどのように使われていますか
  • 活躍している人に共通する特徴はありますか

大切なのは、答えの内容だけでなく、答えるときの表情や言い回しもセットで見ることです。社風は、言葉よりも対応の仕方に表れやすいことがあります。

AI活用とリアル参加を両立する3ステップ

AIと説明会は、どちらか一方を選ぶものではありません。役割分担を決めると、就活の時間効率も企業理解の深さも両立しやすくなります。

ステップ1:参加前はAIで比較と質問整理をする

参加前にAIへ任せやすいのは、企業の事業内容の要約、競合との違いの整理、気になる点の洗い出し、質問案づくりです。この段階で公開情報を整理しておくと、説明会当日に「サイトに書いてあることを聞く時間」を減らせます。

たとえば、企業ごとに「仕事内容」「働き方」「強み」「不安点」を表にしておくと、説明会で確認すべきポイントが見えてきます。

ステップ2:当日はAIにできない観察に集中する

説明会当日は、メモの主役を公開情報ではなく、相性判断に関わる情報へ切り替えましょう。社員の雰囲気、質問対応、登壇者同士の距離感、働き方の実態、自分が違和感を覚えた場面などを中心に残すのがポイントです。

特に、少人数の座談会や質疑応答の時間がある場合は、参加価値が高くなります。企業の言いたいことより、こちらが知りたいことにどれだけ答えてくれるかを見られるからです。

ステップ3:参加後はAIで感想を整理し、比較に使う

説明会後は、感想を放置せず、その日のうちに整理するのがおすすめです。メモや箇条書きの感想をAIに渡して、「良かった点」「不安が残った点」「追加で確認したい点」「志望動機に使えそうな要素」に分けると、次の選考で活かしやすくなります。

このとき重要なのは、AIに結論を決めてもらうことではなく、自分の感覚を言語化する補助役として使うことです。判断の主体は、あくまで自分に置いておきましょう。

忙しい学生向け:行く価値が高い説明会・低い説明会の見分け方

すべての説明会に行く必要はなく、社員と話せるか、その場でしか取れない情報があるかで優先度を決めるのが実践的です。

学業やアルバイトと両立しながら就活を進めるなら、すべての説明会に参加するのは現実的ではありません。マイナビの企業調査では、インターンシップ・仕事体験の実施率は61.9%で調査開始以来もっとも高くなっています。

企業側の実施状況は、マイナビ2026年卒企業新卒採用活動調査で確認できます。

実施率が高まっており、参加機会が広がる傾向があるからこそ、どこへ行くかの選び方が大切です。

行く価値が高いのは、次のような説明会です。

  • 現場社員や若手社員が登壇する
  • 質疑応答や座談会の時間がある
  • 企業比較がしやすい合同説明会である
  • 志望度がある程度高く、相性確認の優先度が高い
  • 次の選考やインターン参加につながる情報が得られる

逆に、企業ホームページの内容を読み上げるだけの説明会や、質問機会がほとんどなく相互性が低い説明会は、オンライン視聴でも十分な場合があります。大切なのは「対面かどうか」だけではなく、「その場でしか取れない情報があるか」です。

どのイベントに参加するか迷うときは、既存記事の2027卒の合同説明会・WEB就活イベント比較も参考になります。イベントの種類を整理したうえで、対面で深掘りしたい企業だけを絞ると、移動時間や予定の負担も抑えやすくなります。

説明会後に何を整理すれば志望度判断に役立つ?

説明会後は、雰囲気・仕事内容・条件面の3軸で整理すると、感覚だけに引っ張られずに志望度を判断しやすくなります。

説明会に参加したあと、印象が良かった会社ほど「何となく良かった」で終わりがちです。ですが、志望度判断に使うなら、最低でも次の3軸で整理しておくと比較しやすくなります。

  1. 雰囲気:社員の人柄、社風、話しやすさ、自分がなじめそうか
  2. 仕事内容:やりたい業務に近いか、若手の役割はどうか、成長イメージが持てるか
  3. 条件面:勤務地、配属の考え方、働き方、評価制度、福利厚生の実態

⚠️ 雰囲気の良さだけで決めないことも大切です

説明会で好印象を持つのは自然ですが、「感じが良かった」だけで応募先を決めると、入社後に仕事内容や働き方とのズレが出ることがあります。好印象は大事にしつつ、条件面や役割との相性も必ず照らし合わせてください。

マイナビの2027年卒向け分析でも、AIでは調べにくい「社員の人柄」や「社風」は入社予定先を決める際の重要要素と重なっています。一方で、福利厚生は制度そのものだけでなく、どの程度利用されているかという実態まで見ないと判断しにくいと整理されています。

そのため、説明会後は次のように整理すると実用的です。

  • 好印象だった理由を具体化する
  • 違和感があった点も書き残す
  • 追加で確認したいことを1〜3個に絞る
  • 他社と比べるときの共通項目をそろえる

最終的には、「好きそうな会社」と「自分に合いそうな会社」を分けて考えると判断がぶれにくくなります。前者は印象、後者は仕事内容や働き方まで含めた相性です。ここを切り分けられると、志望動機の解像度も上がっていきます。

よくある質問(FAQ)

オンライン説明会だけでは不十分ですか?

初期の情報収集にはオンライン説明会でも十分な場合があります。ただし、社風や人柄、自分との相性まで見極めたいなら、対面の説明会や座談会などのリアル接点があると判断しやすくなります。

説明会で質問できなかったら意味はありませんか?

質問できなくても、社員同士の関係性、話し方、参加者への対応、会場の空気感など、観察できる情報は多くあります。質問の有無だけで参加価値が決まるわけではありません。

合同説明会と単独説明会はどちらを優先すべきですか?

志望業界や企業がまだ広い段階なら合同説明会、特定企業の理解を深めたい段階なら単独説明会が向いています。今の就活フェーズに合わせて使い分けるのが効率的です。

AIで作った質問をそのまま使っても大丈夫ですか?

たたき台としては有効ですが、そのままだと抽象的になりやすいことがあります。自分が気になっている点や違和感に合わせて言い換えると、より自然で深い質問になります。

好印象だった会社をどう比較すればいいですか?

雰囲気だけでなく、仕事内容、働き方、条件面を同じ軸で並べて比較するのがおすすめです。感覚だけで決めず、説明会で得た情報を整理して判断材料に変えていきましょう。

まとめ:AI就活でも説明会は必要?リアル参加が重要な理由

この記事では、AI就活の時代でもリアル説明会が重要な理由について解説しました。

  • AIは準備と整理に強い:企業比較、質問案づくり、ESの言語化など、公開情報を扱う作業では大きな力になります。

    就活のスピードを上げたい場面では、AIを使わない理由はあまりありません。

  • 説明会は相性判断の精度を上げる:社員の人柄、社風、働き方の実態、自分との相性は、対面のほうが見えやすくなります。

    特に、若手の裁量感や福利厚生の利用実態は、公開情報だけでは見えにくい部分です。

  • 正解は「AIで広く、リアルで深く」:参加前はAI、当日は観察、参加後はAIで整理という流れがもっとも実践的です。

    AIか説明会かを二者択一で考えるより、役割分担したほうが時間対効果は高くなります。

AI就活が当たり前になったからこそ、リアル説明会の価値は「情報を集めること」より「自分に合う会社を見極めること」に移っています。

説明会に行くか迷ったら、「その場でしか取れない情報があるか」という視点で選んでみてください。そうすれば、参加する意味がかなり明確になります。

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