就労継続支援A型・B型の探し方|求人・事業所・相談先の確認ポイント

就労継続支援A型・B型の探し方|求人・事業所・相談先の確認ポイント

就労継続支援A型・B型を探そうと思っても、「求人サイトで探せばいいのか」「自治体に相談するべきなのか」「見学では何を聞けばいいのか」で迷いやすいものです。

  • 就労継続支援A型・B型の探し方の違い
  • A型求人やB型事業所を確認できる主な相談先
  • 賃金・工賃・仕事内容・見学時に見るべきポイント

こんな方におすすめの記事です

  • 一般就労に不安があり、A型・B型の利用を考えている方
  • A型求人やB型事業所をどこで探せばよいか分からない方
  • 家族や支援者として、相談先や確認ポイントを整理したい方

本記事では、就労継続支援A型・B型の探し方を、求人・事業所検索・相談先・見学時の確認ポイントに分けて解説します。(制度に詳しくない方にも分かるように整理しています)

注:A型・B型を利用できるかどうか、どの事業所が合うかは、本人の状況、自治体の手続き、事業所の受け入れ状況によって変わります。この記事では一般的な探し方を整理しますが、最終的には市区町村の障害福祉窓口、相談支援事業所、ハローワーク、各事業所に確認してください。


就労継続支援A型・B型は探し方から違う

就労継続支援A型・B型は、どちらも障害福祉サービスの一つですが、探し方は同じではありません。大きな違いは、A型が雇用契約に基づく働き方であるのに対し、B型は雇用契約によらず、生産活動や就労機会を得るサービスである点です。

厚生労働省の就労支援に関する公式情報でも、A型は「雇用契約の締結等による就労の機会」、B型は「就労の機会及び生産活動の機会」を提供するサービスとして整理されています。

A型を探すときの考え方

A型は雇用契約を結んで働くため、求人情報、労働条件、勤務時間、賃金、仕事内容を確認する視点が重要です。ハローワークや求人情報で探す場面もあります。

B型を探すときの考え方

B型は雇用契約によらないため、「求人に応募する」というより、地域の障害福祉サービス事業所を探し、利用相談や見学を通じて確認する視点が重要です。

A型は雇用契約に基づいて働くサービス

就労継続支援A型は、一般企業での就労が難しい場合でも、雇用契約に基づいて働ける可能性がある人を対象にしたサービスです。求人票を見るときは、仕事内容だけでなく、勤務時間、休日、賃金、交通費、雇用期間、支援体制なども確認します。

また、雇用契約に基づく働き方では賃金の確認が重要です。最低賃金制度については、厚生労働省の最低賃金制度の概要でも説明されています。実際の賃金や労働条件は、求人票・ハローワーク・事業所に確認しましょう。

B型は雇用契約によらず働く機会を得るサービス

就労継続支援B型は、雇用契約に基づく働き方が難しい場合でも、自分のペースに合わせて作業や生産活動に参加しやすいサービスです。そのため、B型は求人サイトだけで探すよりも、自治体の障害福祉窓口、WAM NET、相談支援事業所、事業所公式サイトを組み合わせて確認するのが基本です。

B型事業所を探すときは、「募集しているか」だけでなく、作業内容、通所日数、体調不良時の対応、工賃の考え方、職員の支援体制などを見ます。

A型が上、B型が下という関係ではない

A型とB型は、どちらが優れているという関係ではありません。雇用契約を結んで働きたい人にA型が合う場合もあれば、体調や生活リズムを整えながら作業に参加したい人にB型が合う場合もあります。

大切なのは、「どちらが良いか」ではなく、「今の自分にとって続けやすい働き方か」を確認することです。本人の希望、体調、通所のしやすさ、支援内容、将来の目標を分けて考えると整理しやすくなります。

制度全体の違いから整理したい場合は、先に就労移行支援・A型/B型・就労定着支援の違いも確認しておくと、位置づけが分かりやすくなります。

A型求人を探すときの主な確認先

就労継続支援A型を探す場合は、求人情報と福祉サービスの両方の視点が必要です。求人票だけで判断せず、ハローワーク、自治体、相談支援事業所、事業所見学を組み合わせて確認すると安心です。

ハローワークの障害者向け求人・専門窓口で探す

A型求人を探すときは、まずハローワークの障害者向け求人や専門窓口を確認する方法があります。ハローワークインターネットサービスの障害のある方向け案内では、障害のある方に対する職業相談、求人情報の提供、面接会などが案内されています。

ハローワークでは、求人票だけでは分かりにくい点を窓口で確認できる場合があります。たとえば、見学できるか、応募前に相談できるか、必要な配慮をどう伝えるかなどを確認しておくと、応募前の不安を減らしやすくなります。

求人サイトで見るときは労働条件を必ず確認する

求人サイトでA型求人を見つけた場合も、すぐに応募するのではなく、条件を一つずつ確認しましょう。求人タイトルや仕事内容だけでは、自分に合うかどうかを判断しきれません。

A型求人で確認したい項目

  • 仕事内容は具体的に書かれているか
  • 勤務時間・週の勤務日数は無理なく続けられそうか
  • 賃金、交通費、休日、雇用期間が明記されているか
  • 体調不良時や通院時の相談ができるか
  • 見学や事前相談ができるか
  • 職員の支援内容や作業中のサポート体制が確認できるか

特に、勤務時間や作業量は重要です。短時間なら大丈夫そうに見えても、通勤時間や作業環境を含めると負担が大きくなることがあります。求人票の条件と、実際に通う生活リズムを合わせて考えましょう。

自治体や相談支援事業所にも候補を相談する

A型は求人として探せる場面がありますが、障害福祉サービスでもあります。そのため、自治体の障害福祉窓口や相談支援事業所にも相談しておくと、利用手続きや地域の事業所情報を確認しやすくなります。

障がい者の就職相談先全体を整理したい場合は、障がい者の就職相談先の使い分けも参考になります。本記事では、特にA型・B型を探す場面に絞って説明します。

B型事業所を探すときの主な確認先

就労継続支援B型は、一般的な求人応募とは少し考え方が違います。求人サイトで探すというより、地域の障害福祉サービス事業所を確認し、相談や見学を通じて自分に合うかを見ていく流れになります。

自治体の障害福祉窓口で地域の事業所を確認する

B型事業所を探すときは、まず住んでいる市区町村の障害福祉窓口を確認しましょう。自治体によっては、指定障害福祉サービス事業所の一覧や、相談窓口、利用申請の流れを公式サイトで公開しています。

利用に必要な手続きや、受給者証、サービス等利用計画の要否などは、自治体や本人の状況によって異なります。早めに窓口で確認しておくと、見学後の流れも整理しやすくなります。

WAM NETや自治体の事業所検索を使う

全国の障害福祉サービス事業所を調べる方法として、WAM NETの障害福祉サービス事業所検索があります。地図、名称、所在地、サービス提供地域、事業所番号などから事業所情報を確認できます。

ただし、検索結果に出てくる情報だけで、事業所の雰囲気や実際の作業内容まで分かるわけではありません。候補を見つける入口として使い、気になる事業所は公式サイトや電話、見学で確認しましょう。

事業所公式サイトでは作業内容と見学可否を見る

事業所公式サイトを見るときは、作業内容、1日の流れ、工賃の考え方、通所日数、送迎の有無、昼食の有無、在宅作業への対応、見学の可否などを確認します。

公式サイトに詳しい情報がない場合でも、見学や問い合わせで確認できることがあります。情報が少ないからといってすぐ候補から外すのではなく、自治体や相談支援事業所を通じて確認する方法もあります。

賃金・工賃・仕事内容を確認するポイント

A型・B型を探すときに気になるのが、賃金や工賃です。ただし、金額だけで事業所を選ぶと、仕事内容や通いやすさが合わずに続けにくくなることがあります。収入面は大切ですが、作業内容や支援体制とセットで確認しましょう。

A型は賃金、B型は工賃として確認する

A型は雇用契約に基づくため、賃金として確認します。一方、B型は雇用契約によらないため、工賃として確認します。この違いを混同すると、求人票や事業所情報を見たときに判断しにくくなります。

厚生労働省の令和6年度工賃(賃金)の実績では、令和6年度の平均工賃(賃金)として、就労継続支援B型事業所は月額24,141円、就労継続支援A型事業所は月額91,451円と公表されています。

⚠️ 平均額だけで判断しないでください

平均工賃・平均賃金は、全国の状況を知る参考にはなります。ただし、実際の金額は地域、事業所、作業内容、利用日数、勤務時間などによって変わります。候補事業所を選ぶときは、平均額ではなく、その事業所での支払い方法や条件を必ず確認しましょう。

仕事内容は「できそうか」より「続けられそうか」で見る

仕事内容を見るときは、「できるかどうか」だけでなく、「無理なく続けられそうか」を考えることが大切です。軽作業、清掃、データ入力、封入、食品関連作業、農作業、販売補助など、事業所によって作業内容は異なります。

同じ作業名でも、実際の負担は事業所によって違います。立ち作業が多いのか、座ってできるのか、音や人の多さが気になりにくい環境か、休憩を取りやすいかなども確認しましょう。

求人票や事業所情報だけで判断しない

求人票や事業所情報は、候補を探すうえで大切な入口です。ただし、文字情報だけでは、職員の関わり方、作業中の雰囲気、利用者同士の距離感、体調不良時の対応までは分かりにくい場合があります。

気になる事業所が見つかったら、できるだけ見学や相談につなげましょう。見学時には、自分がその場所に通うイメージを持てるかを確認することが重要です。

見学・相談前に聞いておきたいこと

A型・B型を探すうえで、見学はとても重要です。公式サイトや求人票では分からない作業環境、支援体制、通いやすさを確認できます。見学前に聞きたいことを整理しておくと、その場で焦らず確認しやすくなります。

見学時に確認したいチェックリスト

見学時に確認したいこと

  • 1日の流れはどうなっているか
  • 主な作業内容は何か
  • 作業中に職員へ相談しやすい雰囲気か
  • 休憩時間や休憩場所はあるか
  • 体調が悪いときの連絡や休み方はどうなっているか
  • 週何日から通えるか、少しずつ増やせるか
  • 賃金・工賃の支払い方法や目安を確認できるか
  • 交通手段、送迎、昼食などの条件は合うか

すべてを一度で完璧に聞く必要はありません。気になる点をメモして、本人・家族・支援者で優先順位を付けておくと確認しやすくなります。

自治体・相談支援事業所に聞くこと

障害福祉サービスの利用では、市区町村や相談支援事業所との関わりが必要になる場合があります。厚生労働省の障害のある人に対する相談支援の案内でも、市町村を中心とした相談支援や、サービス等利用計画の作成支援などが説明されています。

相談時には、利用までの流れ、必要書類、受給者証、サービス等利用計画、複数事業所の見学可否、現在の体調や希望に合う探し方を確認しましょう。

ステップ1: A型・B型のどちらを中心に探すか整理する
ステップ2: ハローワーク・自治体・WAM NET・相談支援事業所で候補を探す
ステップ3: 気になる事業所の条件を確認する
ステップ4: 見学で作業内容・雰囲気・支援体制を確認する
ステップ5: 自治体や相談員と利用手続き・応募の流れを確認する

家族・支援者が確認するときの注意点

家族や支援者が一緒に探す場合も、最終的には本人の希望を中心に考えることが大切です。家族にとって安心に見える事業所でも、本人にとっては作業内容や人間関係、通所ペースが合わないことがあります。

見学後は、「良い事業所だったか」だけでなく、「本人が通うイメージを持てたか」「疲れすぎなかったか」「気になる点を相談できそうか」を一緒に振り返ると、次の判断につなげやすくなります。

事業所選びで失敗しないための注意点

A型・B型の事業所選びでは、収入、仕事内容、通いやすさ、支援体制のバランスを見ることが大切です。焦って一つに決めるより、相談しながら複数の候補を比較した方が、自分に合う働き方を見つけやすくなります。

賃金・工賃の高さだけで選ばない

賃金や工賃は大切な確認項目です。ただし、金額だけで選ぶと、作業内容や勤務時間が合わず、負担が大きくなることがあります。収入面を見るときは、作業内容、通所日数、交通費、体調への負担も一緒に確認しましょう。

特にB型では、工賃が高い事業所ほど自分に合うとは限りません。作業ペースや支援体制、通所のしやすさも含めて判断することが大切です。

A型は仕事内容・労働条件・継続性も確認する

A型は雇用契約に基づく働き方なので、仕事内容や賃金だけでなく、労働条件や勤務の継続しやすさも確認しましょう。勤務時間、休日、契約期間、欠勤時の扱い、支援体制などは、求人票や見学時に確認しておきたい項目です。

また、事業所の運営状況や仕事内容が自分に合っているかも大切です。事業所ごとに作業内容や支援方針は異なるため、求人票だけでなく見学や相談を通じて確認しましょう。

迷う場合は就労選択支援や相談窓口も確認する

A型とB型のどちらが合うか決めきれない場合は、自治体や相談支援事業所で相談しましょう。就労選択支援のように、本人の希望や能力、適性を整理する仕組みもあります。

就労選択支援の基本を知りたい場合は、就労選択支援の基本と相談前に確認することも参考になります。この記事では、A型・B型の候補探しに必要な範囲で紹介しています。

よくある質問(FAQ)

就労継続支援A型の求人はハローワークで探せますか?

探せる場合があります。ハローワークの障害者向け求人検索や専門窓口で、A型求人の有無、応募前の相談、見学の可否などを確認しましょう。

B型事業所は求人サイトで探すものですか?

B型は求人に応募するというより、障害福祉サービス事業所を探して利用相談を進める考え方が基本です。自治体の障害福祉窓口、WAM NET、相談支援事業所、事業所公式サイトを確認しましょう。

A型とB型はどちらがよいですか?

一方が必ず良いというものではありません。雇用契約を結んで働きたいか、体調や生活リズムに合わせて通いたいか、支援内容が合うかなどによって選び方が変わります。

工賃や賃金は見学前に聞いてもよいですか?

確認して問題ありません。金額だけでなく、作業時間、通所日数、支払い方法、交通費の扱いなども合わせて聞いておくと、実際の生活をイメージしやすくなります。

利用できるかどうかは誰に相談すればよいですか?

市区町村の障害福祉窓口、相談支援事業所、ハローワークなどに相談できます。利用手続きや必要書類は自治体や本人の状況によって変わるため、早めに確認しましょう。

まとめ:就労継続支援A型・B型の探し方

この記事では、就労継続支援A型・B型の探し方について解説しました。

  • A型とB型は探し方が違う:A型は求人情報や労働条件、B型は事業所情報や利用相談を中心に確認します。

    A型は雇用契約に基づく働き方、B型は雇用契約によらない働き方として整理すると分かりやすくなります。

  • 相談先は一つに絞らなくてよい:ハローワーク、自治体、相談支援事業所、WAM NET、事業所公式サイトを組み合わせて確認します。

    求人サイトだけ、自治体だけと決めず、複数の情報源を使うことで判断材料を増やせます。

  • 賃金・工賃だけで選ばない:金額だけでなく、仕事内容、通所日数、体調との相性、支援体制を確認します。

    平均額は参考になりますが、実際の条件は地域や事業所によって異なります。

  • 見学では続けやすさを確認する:作業内容、職員の支援、休憩、通いやすさ、体調不良時の対応を見ておきましょう。

    自分がその場所に通うイメージを持てるかが大切です。

A型・B型は、どちらかを急いで選ぶものではありません。自分の体調、希望、生活リズム、将来の目標を整理しながら、自治体や相談員、ハローワーク、事業所見学を通じて確認していきましょう。

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