在宅で受けられる職業訓練はあります。公共職業訓練や求職者支援訓練には、eラーニングやオンライン形式のコースが募集される場合があります。ただし、授業が自宅で受けられても、選考・スクーリング・面談・ハローワークへの来所まで在宅で完結するとは限りません。まず公式検索で候補を探し、来所日と給付金の出席要件を確認してから申し込みましょう。
- オンライン・eラーニング形式の職業訓練を探す方法
- 選考から修了まで完全在宅かを確認する項目
- 職業訓練受講給付金の出席要件とハローワークで聞くこと
在宅で受けられる職業訓練はある|完全在宅とは限らない
ハロートレーニングには、訓練実施施設へ通うコースだけでなく、自宅から受講できるeラーニングコースやオンライン対応コースもあります。
育児や介護、体調、障害、居住地域などの事情で通所が難しい人にとって、自宅で学べる訓練は選択肢の一つです。ただし、開講される分野、募集時期、対象者、受講条件はコースごとに異なります。
公共職業訓練と求職者支援訓練がある
離職者向けの主な公的職業訓練には、公共職業訓練と求職者支援訓練があります。
- 公共職業訓練:主に雇用保険を受給している求職者などを対象とする訓練
- 求職者支援訓練:主に雇用保険を受給できない求職者などを対象とする訓練
どちらも、ハローワークで職業相談を行い、就職のために訓練が必要と認められた場合に受講へ進むのが基本です。離職者向け訓練の受講料は原則無料ですが、テキスト代、ソフト代、通信費などが自己負担になる場合があります。
制度の種類や一般的な申込手順は、ハロートレーニングの種類と申込方法も参考にしてください。
制度の概要は、厚生労働省のハロートレーニング案内で確認できます。
eラーニングとフルオンラインは受講方法が異なる
自宅から受けられる訓練には、主にeラーニングコースとフルオンラインコースがあります。
eラーニングコース
動画教材などを都合のよい時間に学ぶ科目と、決められた時間に参加するリアルタイム授業を組み合わせる場合があります。受講日や課題提出日が指定されることもあります。
フルオンラインコース
訓練日程をオンラインの同時双方向型で学ぶ形式です。決められた時間に自宅から参加し、講師への質問や受講者同士のやり取りを行います。
フルオンラインと書かれていても、授業以外の選考、申込手続き、ハローワークの指定来所日までオンラインになるとは限りません。
また、公式検索でeラーニングやオンライン対応コースを検索した場合、通所によるスクーリングが組み込まれたコースも表示されます。詳しくは、石川労働局の自宅から受講できるハロートレーニング案内をご確認ください。
募集状況は時期・地域・対象者によって変わる
eラーニングやフルオンラインのコースには、全国から受講できるものもあります。ただし、すべてのオンラインコースへ居住地域を問わず申し込めるとは限りません。
居住地、求職状況、利用できる機器、通信環境、パソコン操作の習熟度などが受講条件になる場合があります。希望に近いコースを見つけたら、募集案内で自分が対象になるかを確認しましょう。
オンライン職業訓練の探し方|公式検索を利用する
オンライン職業訓練は、ハローワークインターネットサービスの職業訓練検索から探せます。公式案内で使われている「eラーニング」や「オンライン対応コース」を検索語にするのが基本です。
ハローワークインターネットサービスの職業訓練検索では、公共職業訓練、求職者支援訓練、障害者訓練などを調べられます。
フリーワードで「eラーニング」を検索する
公式の職業訓練検索には、資格や訓練内容を入力できるフリーワード欄があります。最初は、次の語を一つずつ試してください。
- eラーニング
- オンライン対応コース
- オンライン
検索結果が少ない場合は、地域や募集期間の条件を広げて再検索します。希望時期の募集がまだ始まっていない可能性もあるため、ハローワークで今後の開講予定を聞く方法もあります。
検索画面の名称や配置は変更されることがあります。画面が記事の説明と異なる場合は、現在表示されている公式画面の案内を優先してください。
検索結果では応募できるかを先に確認する
興味のある訓練を見つけたら、学習内容だけでなく、次の情報を先に確認します。
- 公共職業訓練か求職者支援訓練か
- 募集期間と開講日
- 訓練期間と1日の訓練時間
- 対象者・受講推奨者
- 訓練実施施設と選考場所
- eラーニングやオンライン対応の記載
- パソコンやモバイルルーターの貸出し
- テキスト代などの自己負担
現在の検索結果には、パソコンやモバイルルーターの貸出しについて、無料・有料などが記載されたコースもあります。貸出し条件はコースごとに異なるため、コース名だけで判断せず詳細画面まで確認してください。
検索結果だけで完全在宅とは判断しない
検索結果に「eラーニング」「オンライン対応コース」と表示されていても、選考やスクーリングの有無までは概要欄だけで分からないことがあります。
詳細画面、募集案内、訓練実施機関の説明を確認し、不明な点はハローワークへ相談します。訓練実施機関のWebサイトから直接申し込むのではなく、原則として住所地を管轄するハローワークで職業相談と申込みを行います。
完全在宅で修了できるかを見分ける確認項目
完全在宅かを判断するには、授業形式だけでなく、選考から修了後の手続きまでを工程ごとに確認する必要があります。
選考から修了までの確認チェックリスト
- 選考はオンラインか、会場で面接・筆記試験を受けるのか
- 入校式やオリエンテーションは自宅から参加できるか
- 授業は動画視聴型か、決められた時刻に参加する形式か
- スクーリング・実技授業・試験の通所日があるか
- キャリアコンサルティングや就職支援はオンラインか
- 修了手続きや修了式で通所する必要があるか
- ハローワークの指定来所日があるか
授業の時間と出席確認方法を確認する
動画を視聴するeラーニングでも、いつでも自由に受けられるとは限りません。動画の視聴期限、受講日の指定、課題の締切、小テスト、質問対応時間などが設定される場合があります。
リアルタイム授業では、決められた時刻に接続する必要があります。通院、育児、介護、現在の仕事などと両立したい場合は、授業時間だけでなく課題提出や面談の日程も確認してください。
オンラインで何をもって出席とするかも、申込前に確認しておきましょう。ログイン、動画視聴、授業への参加、課題提出、習得度確認など、記録方法はコースによって異なります。
授業以外の来所日を確認する
見落としやすいのが、授業以外の外出です。次の予定がオンラインか、会場への来所が必要かを確認します。
- 受講前の説明会
- 面接や筆記試験などの選考
- 入校時の手続き
- スクーリングや実技
- キャリアコンサルティング
- 就職支援や応募書類の確認
- 修了試験や修了手続き
「通所日はありますか」とだけ聞くより、「選考から修了までに会場へ行く日はありますか」と確認した方が、必要な外出を把握しやすくなります。
パソコン・通信環境と接続トラブル時の扱いを確認する
オンライン訓練では、パソコン、インターネット回線、カメラ、マイクなどが必要になる場合があります。
- スマートフォンやタブレットだけで受講できるか
- 必要なパソコンの性能やOS
- カメラ・マイクの使用が必須か
- 必要なソフトを自分で用意するか
- パソコンやルーターの貸出しがあるか
- 貸出しが無料か有料か
- 通信費は自己負担か
- 接続障害が起きた場合の連絡方法
- 回線トラブル時の出席の扱い
貸出しの記載があっても、台数、申込条件、返却方法などが定められている場合があります。自宅の環境で受講できるか不明な場合は、訓練実施機関とハローワークへ確認してください。
オンライン受講と職業訓練受講給付金の確認ポイント
オンライン形式でも、対象となる訓練を受講し、職業訓練受講給付金のすべての支給要件を満たせば、給付金を受けられる可能性があります。ただし、オンラインコースへ申し込むだけで給付対象になるわけではありません。
職業訓練受講給付金は、主に雇用保険を受給できない人が対象です。雇用保険を受給できる人は、基本手当などを受けながら訓練を受講する場合があります。
⚠️ オンラインでも出席要件はあります
自宅で受ける訓練でも、出席が免除されるわけではありません。給付金は、収入・資産などの要件に加え、訓練への出席要件も支給単位期間ごとに確認されます。自己判断せず、申込前にハローワークで対象コースと支給要件を確認してください。
訓練の修了条件と給付金の要件を分けて確認する
求職者支援訓練では、すべての訓練実施日に出席することが原則です。全訓練期間を通じた出席率が8割に満たない場合などには、退校処分となる可能性があります。
訓練実施日には、通常の授業だけでなく、カリキュラムに含まれる入校式、修了式、キャリアコンサルティング、就職支援なども含まれます。
職業訓練受講給付金も、すべての訓練実施日に出席することが基本要件です。やむを得ない理由で欠席し、その理由を証明できる場合などでも、8割以上の出席が必要です。
欠席理由として認められる範囲や必要な証明書類は状況によって異なります。欠席の予定や通院などの事情がある場合は、訓練実施機関とハローワークへ早めに相談してください。
訓練実施機関の受講証明が必要
給付金を申請する場合は、訓練実施機関から支給申請書に受講証明(出欠証明)を受ける必要があります。
オンライン訓練では、次の点を確認しておきましょう。
- 何をもって出席と記録されるか
- 遅刻・早退・途中退出はどう扱われるか
- 課題や小テストの未提出が出席に影響するか
- 通信障害が発生した場合にどこへ連絡するか
- やむを得ない欠席に必要な証明書類は何か
給付金の金額、本人収入、世帯収入、金融資産などの詳しい条件は、職業訓練受講給付金の金額・収入・出席条件も参考にしてください。
最新の支給条件は、厚生労働省の職業訓練受講給付金案内で確認できます。
月に一度の指定来所日がある
求職者支援制度では、支給単位期間が終わるごとに、原則として月に一度、指定された日にハローワークへ来所して職業相談を受けます。
給付金を申請する人は、指定来所日に職業相談を終えた後、給付金の支給申請を行うのが基本です。訓練修了後も、就職先が決まっていない場合は一定期間、指定来所日に職業相談を行います。
授業がフルオンラインでも、ハローワークへの来所まで不要になるとは限りません。外出が難しい事情がある場合は、受講相談の段階で伝えてください。
出席、受講証明、指定来所日の詳しい取扱いは、厚生労働省「求職者支援制度・訓練受講のしおり」でも確認できます。
ハローワークに相談して申し込む流れ
オンライン訓練へ申し込むときは、候補コースと確認したい内容を整理し、原則として住所地を管轄するハローワークへ相談します。
相談前に希望条件を整理する
次の内容をメモしておくと、職業相談を進めやすくなります。
- 希望する職種や身につけたいスキル
- 候補となるコース名と訓練番号
- 通所できる頻度や時間帯
- 通所が難しい事情
- 利用できるパソコンと通信回線
- 職業訓練受講給付金を希望するか
- 訓練後に希望する働き方
通所が難しい事情を詳しく話しづらい場合は、「毎日の通所は難しい」「月に数回なら可能」など、訓練の受講に必要な範囲で伝える方法もあります。
ハローワークで確認する質問
- このコースは選考から修了まで在宅で進められますか
- 選考・説明会・面談・試験で来所する日はありますか
- スクーリングや実技の通所日はありますか
- 動画視聴とリアルタイム授業の割合はどうなっていますか
- オンラインでは何をもって出席と記録されますか
- 接続障害が起きた場合は欠席になりますか
- 職業訓練受講給付金の対象として申請できますか
- 給付金や就職支援のための指定来所日はありますか
- 居住地域による応募条件はありますか
- パソコンやルーターの貸出しはありますか
- 教材・ソフト・通信費などの自己負担はいくらですか
職業相談から受講までの基本的な流れ
- 求職申込みと職業相談を行う
希望する仕事や現在の状況を伝え、職業訓練を受ける必要性について相談します。 - 希望する訓練へ申し込む
職業訓練受講給付金を希望する場合は、給付金の事前審査についても確認します。 - 面接・筆記試験などの選考を受ける
選考がオンラインか、会場へ行く必要があるかを募集案内で確認します。 - 合格後に受講あっせんを受ける
合格後も、ハローワークの案内に従って必要な手続きを進めます。 - 指定された日から受講を開始する
出席方法、課題提出、連絡方法、指定来所日を再確認します。
募集締切の直前に相談すると、職業相談や給付金の手続きが間に合わない可能性があります。候補を見つけたら、早めに管轄のハローワークへ相談しましょう。
在宅就労につなげるコース選びと申込時の注意点
自宅で受講できることは大切ですが、受講形式だけでなく、修了後に希望する仕事へつながる内容かも確認する必要があります。
希望する働き方から必要なスキルを考える
「在宅の仕事」には、複数の働き方があります。
- 雇用契約を結び、自宅を中心に働くフルリモート勤務
- 在宅勤務と出社を組み合わせるハイブリッド勤務
- 勤務先の制度を利用して一部の日だけ在宅で働く仕事
- 雇用契約を結ばず、仕事ごとに受注する業務委託
雇用型の仕事と業務委託では、社会保険、収入の安定性、契約内容、仕事の探し方などが異なります。希望する働き方を整理し、その仕事に必要な技能を身につけられるコースかを確認しましょう。
オンラインで受けられることだけで選ばない
コースを比較するときは、次の点も確認してください。
- 修了後に想定される職種
- 求人で求められるソフトや技能を学べるか
- 実技や課題制作が含まれているか
- 資格取得だけに偏った内容ではないか
- 応募書類や面接の就職支援があるか
- 希望する地域や働き方の求人があるか
IT・Web・事務などのオンライン訓練を修了しても、在宅勤務への就職が保証されるわけではありません。求人によっては実務経験、出社可能な地域、勤務時間、通信環境などが応募条件になります。
訓練内容を就職先から考える方法は、職業訓練コースを就職先から選ぶ方法も参考にしてください。
公的訓練と無料をうたう民間講座を混同しない
⚠️ 「無料」という表示だけで契約しない
インターネット広告やSNSで「無料講座」「就職支援付き」と案内されても、公的な職業訓練とは限りません。高額教材、有料サポート、解約条件などを確認せず、その場で契約しないようにしましょう。
公的なハロートレーニングかを確認するときは、次の点を基準にします。
- ハローワークの職業訓練検索で確認できるか
- 訓練番号や公式の募集案内があるか
- ハローワークで相談・申込みができるか
- 教材費やソフト代などの自己負担が明示されているか
- 別の高額な有料契約を急かされていないか
国民生活センターは、無料セミナーをきっかけに高額な就職支援契約を勧められるトラブルについて注意を呼びかけています。詳しくは、国民生活センターの無料セミナーに関する注意喚起をご確認ください。
よくある質問(FAQ)
オンライン職業訓練は一度も通所せずに修了できますか?
コースによって異なります。フルオンラインと表示されていても、選考、手続き、ハローワークの指定来所日などで外出が必要になる場合があります。募集案内とハローワークで、選考から修了までの来所日を確認してください。
eラーニングとフルオンラインは何が違いますか?
eラーニングは、動画視聴などの非同時型とリアルタイム授業を組み合わせる場合があります。フルオンラインは訓練日程をオンラインの同時双方向型で学ぶ形式です。ただし、訓練以外の手続きまでオンラインとは限りません。
オンラインの職業訓練はどこで探せますか?
ハローワークインターネットサービスの職業訓練検索を利用します。フリーワード欄で「eラーニング」「オンライン対応コース」などを検索し、詳細画面と募集案内を確認してください。
オンライン受講でも職業訓練受講給付金を受けられますか?
対象となる訓練を受講し、収入、資産、出席などのすべての支給要件を満たせば、対象になる可能性があります。雇用保険を受給できる人は、雇用保険の手当を受けながら訓練を受講する場合があります。
オンライン訓練でもハローワークへ行く必要がありますか?
求職者支援制度では、原則として月に一度、指定来所日にハローワークで職業相談を受けます。給付金を申請する場合も指定来所日に手続きを行うため、授業がオンラインでも来所が必要になる場合があります。
パソコンを持っていなくても受講できますか?
パソコンやモバイルルーターを貸し出すコースもありますが、無料・有料・貸出しなしなど条件は異なります。必要な機器、ソフト、通信環境を募集案内で確認してください。
まとめ:在宅で受けられる職業訓練の確認ポイント
在宅で受けられる職業訓練を探すときは、「オンライン」という表示だけで判断せず、選考から修了までの工程を確認することが大切です。
- オンライン形式の公的職業訓練はある公共職業訓練や求職者支援訓練には、eラーニングやフルオンライン形式のコースが募集される場合があります。
- eラーニングと完全在宅は同じではないスクーリング、選考、面談、試験、指定来所日などで外出が必要になる可能性があります。
- 公式検索では複数の項目を確認する「eラーニング」「オンライン対応コース」で検索し、対象者、期間、通所日、機器、自己負担を確認します。
- 給付金には出席などの要件があるオンラインでも出席記録と受講証明が必要です。欠席や通信障害の扱いを事前に確認してください。
- 質問を整理してハローワークへ相談する候補コース、通所が難しい事情、使用できる機器、給付金の希望を整理して相談すると進めやすくなります。
外出が難しい場合でも、学び直しの選択肢はあります。まず公式検索で候補を探し、来所日、出席方法、給付金の対象を管轄のハローワークで確認するところから始めましょう。
年収シミュレーション計算機
給与条件、スキル、経験年数などから年収をシミュレーションできます。転職・キャリアプランの参考にお役立てください。
免責事項
本ツールは転職や求人における年収シミュレーションを支援するものであり、結果の正確性や実際の年収を保証するものではありません。ご利用は自己責任でお願いいたします。
シミュレーション結果
内訳
| 項目 | 金額(年間) |
|---|---|
| 基本給 | 0万円 |
| 賞与 | 0万円 |
| 残業代 | 0万円 |
年収アップ要因
収入アップのアドバイス
市場データ
※個人の能力や企業の評価制度により実際の年収は変動します。

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