看護助手の求人を見ていると、「月給は妥当なのか」「未経験だと給料はいくらから始まるのか」「夜勤に入るとどのくらい変わるのか」と迷うことがありますよね。
- 看護助手の平均年収・求人賃金の目安
- 基本給、夜勤手当、賞与などの確認方法
- 病院・診療所・介護施設の求人を比較するポイント
こんな方におすすめの記事です
- 未経験から看護助手として働きたい方
- 看護助手求人の給料が妥当か判断したい方
- 日勤のみ・夜勤ありなど複数の求人を比較している方
本記事では、看護助手の給料・年収と、未経験求人で確認したい給与条件を、厚生労働省の公的データをもとに分かりやすく解説します。(専門知識は不要です!)
結論からいうと、看護助手の給与は全国平均だけでは判断できません。基本給、夜勤回数、各種手当、賞与、雇用形態、地域を分けて確認し、複数の求人を同じ条件で比較することが大切です。
注:掲載する統計は全国の就業者やハローワーク求人を集計したものであり、未経験者の初任給や個別求人の給与額を保証するものではありません。応募時は、求人票と労働条件通知書に記載された条件を優先してください。
看護助手の給料・年収はいくら?最新データの見方
2026年7月時点で、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」に掲載されている看護助手の全国年収は337.1万円です。令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工した数値で、平均年齢は48.7歳となっています。
ハローワーク求人統計における2026年3月の求人賃金は、全国で月額20.2万円です。令和6年度の年間平均は月額19万円でした。
詳しい統計や都道府県別データは、job tagの看護助手ページで確認できます。
全国の平均年収
実際に働いている人を含む統計です。年齢、経験年数、賞与、残業代などの影響を受けるため、未経験者の初年度年収とは限りません。
求人賃金
ハローワーク求人に提示された募集時の月額賃金です。個別求人の基本給や、夜勤を含めた総支給額と同じ意味ではありません。
個別求人の給与
基本給、定額手当、夜勤手当、賞与などを組み合わせた条件です。応募先を選ぶときは、総額だけでなく内訳を確認します。
全国平均を未経験者の初任給と考えない
全国年収337.1万円は、未経験者だけを集計した数値ではありません。長く勤務している人、夜勤をしている人、賞与を受け取っている人なども含まれます。
さらにjob tagは、各職業に掲載している統計について、使用する職業分類が必ずしもその職業だけを表しているとは限らないと案内しています。看護助手の給与を考えるときは、全国値を目安として使い、個別求人の条件を優先しましょう。
統計の計算方法や対象範囲は、job tagの統計データに関する留意事項で確認できます。
未経験求人に月給20万円前後と書かれていても、全国平均より低いという理由だけで条件が悪いとは判断できません。反対に、月給が高く見えても、夜勤手当や固定残業代を含んだ金額であれば、基本給はそれほど高くない可能性があります。
一般労働者とパートの時給は単純比較できない
job tagでは、看護助手の1時間当たり賃金として、一般労働者1,789円、短時間労働者1,335円が掲載されています。
ただし、一般労働者の数値には残業代と賞与が含まれる一方、短時間労働者の数値には残業代と賞与が含まれていません。正社員とパートの時給差をそのまま表しているわけではないため、求人の時給と単純に比べないようにしましょう。
⚠️ 平均年収だけで求人を判断しない
平均年収、求人賃金、基本給、総支給額は、それぞれ集計方法や含まれる手当が異なります。「平均より高い・低い」だけで判断せず、個別求人の給与内訳を確認してください。
未経験の看護助手求人で給料に差が出る理由
未経験から応募できる看護助手求人はありますが、給与額は雇用形態、勤務時間、夜勤の有無、地域、経験などによって異なります。「未経験可」という表示だけでは、採用後の給与条件までは判断できません。
job tagでは、看護助手について、入職時に特定の学歴や資格は必要とされないと説明されています。看護チームの一員として、看護師などの指示の下で、専門的な判断を必要としない看護補助業務を担当する仕事です。
ただし、「未経験可」は採用や一定額以上の給料を保証する表示ではありません。応募条件、研修期間、配属先、勤務シフトも求人ごとに確認する必要があります。
看護助手の業務範囲や未経験求人の選び方は、看護助手の仕事内容と未経験求人の確認ポイントでも詳しく解説しています。
正社員・契約社員・パートで確認項目が変わる
同じ看護助手でも、雇用形態によって給与の表示方法や確認すべき項目が異なります。
| 雇用形態 | 主な給与表示 | 確認したい項目 |
|---|---|---|
| 正社員 | 月給 | 基本給、固定手当、夜勤手当、賞与、昇給、退職金 |
| 契約社員 | 月給・時給 | 契約期間、更新条件、正社員登用、賞与の対象 |
| パート | 時給 | 勤務時間、社会保険、賞与、早朝・夜間の加算 |
| 派遣社員 | 時給 | 交通費、契約期間、業務範囲、夜勤時の割増 |
ハローワークにおける「フルタイム」は、正社員だけを指す言葉ではありません。正社員と同じ就業時間で働く従業員を募集する場合は、契約社員など正社員以外の雇用形態でもフルタイム求人に分類されます。
求人区分や賞与欄の見方は、ハローワークインターネットサービスの求人情報の見方で確認できます。
地域・経験・勤務時間によっても変わる
看護助手の給料は、地域の賃金水準や最低賃金、経験年数、配属先、勤務時間などによっても変わります。
未経験から応募する場合は、提示された初任給だけでなく、入職後の昇給制度や夜勤開始後の給与も確認しておくと、長期的な収入を比較しやすくなります。
資格手当が記載されている場合も、対象資格や支給条件を確認してください。資格を持っているだけで一律に支給されるとは限らず、勤務先が指定する業務への配置などが条件になることがあります。
夜勤ありと日勤のみで給料はどう変わる?
夜勤ありの求人は、基本給に夜勤手当などが加わるため、日勤のみより総支給額が高くなる可能性があります。ただし、実際の差は夜勤回数、勤務時間、深夜割増賃金の計算方法によって変わります。
夜勤1回の金額と月間回数を確認する
夜勤ありの求人では、「夜勤手当1回○円」だけでなく、次の項目を確認しましょう。
- 月に何回程度の夜勤を想定しているか
- 提示月給に何回分の夜勤手当が含まれているか
- 採用後いつから夜勤が始まるか
- 研修中や見習い夜勤でも同額が支給されるか
- 夜勤手当に深夜割増賃金が含まれているか
たとえば、求人票の月給例が夜勤4回を前提としている場合、入職直後に日勤研修だけを行う期間は、掲載された月給例より総支給額が少なくなる可能性があります。
夜勤手当と深夜割増賃金は同じとは限らない
労働基準法では、午後10時から午前5時までの労働に対して、通常の賃金の25%以上の深夜割増賃金を支払う必要があります。
一方、夜勤手当は勤務先が定める手当です。夜勤手当に深夜割増分を含めている勤務先もあれば、夜勤手当とは別に深夜割増賃金を計算する勤務先もあります。
詳しい割増率は、厚生労働省の深夜割増賃金に関するQ&Aで確認できます。
⚠️ 「夜勤手当あり」だけでは判断できません
夜勤手当の金額が高く見えても、勤務時間、休憩時間、深夜割増の扱い、夜勤回数が分からなければ、実際の給与差は判断できません。応募前または面接時に、月給例の計算条件を確認しましょう。
日勤のみは月給以外の条件も比較する
日勤のみの求人では、夜勤手当がない分、夜勤ありの求人より総支給額が低くなることがあります。ただし、生活リズムを整えやすいことや、夜間の勤務がないことを重視する人には合いやすい働き方です。
日勤のみと夜勤ありを比較するときは、月給だけでなく、年間休日、早番・遅番、残業時間、実働時間、通勤時間まで並べて考えましょう。
病院・診療所・介護施設では給与条件がどう違う?
職場による給与差を確認するときは、施設名だけでなく、配属先、勤務時間、仕事内容、夜勤体制、手当の対象を比較します。同じ「看護助手」という名称でも、求人ごとに担当業務や勤務条件が異なるためです。
job tagでは、看護助手の業務として、病棟のベッドメーキング、患者の食事や排泄の介助、移送、外来受付、医療器具の洗浄などが例示されています。
介護施設で似た仕事をする求人は、「施設介護員」「介護職員」など、看護助手とは異なる職種として募集されることがあります。職種名だけでなく、実際の仕事内容と給与制度を確認しましょう。
病院は配属先と夜勤体制を確認する
病院の看護助手求人では、病棟、外来、手術に関わる補助業務など、配属先によって仕事と勤務時間が変わる可能性があります。
病棟勤務では、食事や入浴、排泄などの介助、患者の移送、ベッドメーキングなどを担当し、交替勤務や夜勤が含まれる求人もあります。
「配属先は採用後に決定」と書かれている場合は、夜勤の有無、身体介助の割合、異動の可能性を確認しておきましょう。
診療所は診療時間の前後も確認する
診療所やクリニックの求人では、診療時間と実際の勤務時間が同じとは限りません。診療開始前の準備や終了後の片付けを含む場合があるため、始業時間、終業時間、休憩時間、中抜けの有無を確認してください。
入院設備のある有床診療所では、夜間勤務が設定されている可能性もあります。日勤のみを希望する場合は、勤務時間帯とシフトの条件を求人票で確認しましょう。
介護施設求人は職種名より仕事内容を見る
job tagでは、「看護助手」と「施設介護員」は別の職業として掲載されています。施設介護員は、高齢者や障害のある人に対する生活支援や身体介助を中心とする職業です。
介護施設の求人に「看護助手」「看護補助」などの名称が使われていても、病院の看護助手と同じ職種区分や給与制度とは限りません。仕事内容、夜勤体制、資格要件、処遇改善関連手当の対象を確認しましょう。
施設介護員の仕事内容は、job tagの施設介護員ページでも確認できます。
看護助手以外の仕事も含めて比較したい場合は、未経験から選べる医療福祉職の違いも参考にしてください。
看護助手の求人票で確認したい給料・手当
看護助手求人の給与を比較するときは、最上部に表示された月給だけでなく、基本給、毎月の固定手当、条件付きの手当、賞与を分けて確認します。
求人票の給与チェック項目
- 基本給はいくらか
- 毎月必ず支給される手当はどれか
- 夜勤・早番・遅番・休日手当はいくらか
- 固定残業代が含まれていないか
- 賞与の算定対象は基本給か
- 昇給制度と前年度実績があるか
- 試用期間中に給与条件が変わらないか
- 交通費に上限がないか
基本給と毎月の手当を分けて見る
ハローワークの求人票では、基本給、定額的に支払われる手当、固定残業代、その他の手当が分けて表示されます。
定額的に支払われる手当は、採用される労働者に毎月固定で支給される手当です。家族手当や皆勤手当など、個人の条件や実績によって変わる手当は、別の欄に記載されます。
基本給は、勤務先の規定によって賞与や退職金の計算基礎になることがあります。月給の総額が同じでも、基本給が高い求人と手当の割合が高い求人では、賞与額などに差が出る可能性があります。
資格手当、職務手当、調整手当などが記載されている場合は、全員に支給されるのか、資格や配属先などの条件を満たした人だけに支給されるのかを確認してください。
固定残業代の時間数と超過分を確認する
固定残業代がある求人では、残業の有無にかかわらず一定額が支給されます。ただし、何時間分に相当するのか、設定時間を超えた残業代が別途支給されるのかを確認する必要があります。
ハローワークでは、固定残業代を採用する場合、対象時間数と、超過分を法定どおり追加支給することを求人票へ記載するよう求めています。
求人票の各項目は、ハローワークの賃金・手当情報の入力方法で詳しく確認できます。
賞与・昇給・処遇改善関連手当を確認する
賞与欄に「前年度実績○か月分」と書かれていても、それは過去の支給実績です。採用後も同じ金額が支給されることを保証するものではありません。
また、「○か月分」が基本給を基準に計算されるのか、入職初年度も満額の対象になるのかによって、実際の年収は変わります。
医療機関には、診療報酬上の仕組みとしてベースアップ評価料があります。ただし、勤務先が実際に届け出て算定しているか、看護助手が賃金改善の対象になるか、給与へどのように反映されるかは勤務先ごとに確認が必要です。
求人票に「ベースアップ手当」「処遇改善手当」などの記載がある場合は、毎月固定で支給されるのか、支給期間が決まっているのか、勤務条件によって金額が変わるのかを確認しましょう。
制度の概要は、厚生労働省のベースアップ評価料等についてで確認できます。
手取り額を一律に計算しない
求人票に書かれている賃金は、税金や社会保険料が差し引かれる前の金額です。実際の手取り額は、年齢、前年所得、扶養状況、住民税、加入する社会保険などによって変わります。
「総支給額の約8割」などの簡易計算だけでは、正確な手取り額は分かりません。応募先を比較するときは、まず税引き前の基本給と手当を同じ条件で比べる方が分かりやすいでしょう。
看護助手求人の給与を同じ条件で比較する方法
複数の求人を比較するときは、掲載された月給をそのまま並べるのではなく、基本給、固定手当、夜勤回数、賞与の条件をそろえて想定年収を計算します。
想定年収を同じ条件で計算する
想定年収は、次のように項目を分けると比較しやすくなります。
(基本給+毎月固定の手当+想定夜勤手当)×12か月+想定賞与
夜勤回数は、すべての求人で同じ回数にそろえて計算します。求人Aは夜勤4回、求人Bは夜勤なしという条件のままでは、純粋な給与差を判断しにくいためです。
賞与は前年度実績どおりに支給されるとは限りません。想定年収を計算するときは、賞与を含む場合と含まない場合の両方を確認しておくと、収入の幅を把握しやすくなります。
残業代や通勤手当は、実際の勤務状況や通勤経路によって変わるため、確実に受け取れる年収として過大に見積もらないようにしましょう。
給与以外の条件も横に並べる
月給が高くても、年間休日が少ない、夜勤回数が多い、通勤時間が長いといった条件では、負担が大きくなる可能性があります。
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 給与 | 基本給、固定手当、夜勤手当、賞与 |
| 勤務時間 | 実働時間、休憩、早番・遅番、夜勤時間 |
| 休日 | 年間休日、シフト希望、連休の取りやすさ |
| 残業 | 月平均時間、固定残業代、超過分の支給 |
| 仕事内容 | 身体介助、患者移送、環境整備、配属先 |
| 契約条件 | 試用期間、契約更新、異動、退職金 |
最終条件は書面で確認する
求人票は募集時の条件を示す資料ですが、雇用契約書ではありません。採用時には、労働条件通知書や雇用契約書で、基本給、手当、勤務時間、休日、試用期間などの明示を受けて確認してください。
2024年4月からは、就業場所と業務の変更範囲、有期契約の更新上限など、労働条件明示のルールが追加されています。詳しくは、厚生労働省の労働条件明示に関する案内を確認してください。
内定を受けた後に確認すべき書類や項目は、内定承諾前の労働条件チェックリストでも整理しています。
看護助手の給料に関するよくある質問(FAQ)
看護助手は未経験・無資格でも応募できますか?
特定の学歴や資格を必須としない求人はあります。job tagでも、入職時に特定の学歴や資格は必要とされないと説明されています。ただし、応募条件や採用基準は勤務先ごとに異なり、「未経験可」が採用を保証するわけではありません。
看護助手の平均年収337.1万円は未経験者にも当てはまりますか?
未経験者だけを対象にした年収ではありません。実際に働いている人を含む全国統計で、平均年齢は48.7歳です。また、統計で使用する職業分類が看護助手だけを表しているとは限りません。未経験求人を判断するときは、個別求人の基本給、手当、賞与を確認してください。
夜勤手当と深夜割増賃金は別に支給されますか?
勤務先の給与規定によって異なります。夜勤手当に深夜割増分を含む場合と、夜勤手当とは別に深夜割増賃金を計算する場合があります。求人票や給与規定で確認しましょう。
介護施設の看護助手求人も病院と同じ給料ですか?
同じとは限りません。介護施設では施設介護員や介護職員として募集されることがあり、業務内容、職種分類、処遇改善関連手当、夜勤体制が病院の看護助手と異なる場合があります。
賞与の前年度実績は必ず支給されますか?
前年度実績は過去の支給状況であり、将来の支給額を保証するものではありません。賞与の算定対象となる給与、入職初年度の扱い、業績による変動の有無を確認してください。
まとめ:看護助手の給料は基本給と手当を分けて確認しよう
この記事では、看護助手の給料・年収と、未経験求人を比較するときの確認ポイントを解説しました。
- 全国年収は337.1万円:未経験者の初年度年収ではなく、経験者や夜勤者を含む統計です。職業分類の対象範囲にも注意が必要です。
- 求人賃金は月額20.2万円:2026年3月の全国値であり、個別求人の基本給とは異なります。
- 夜勤条件を分けて確認する:夜勤回数、1回当たりの手当、深夜割増の扱いを確認します。
- 職場名だけで比較しない:病院、診療所、介護施設では業務内容や給与制度が異なる可能性があります。
- 最終条件は書面で確認する:内定後は労働条件通知書や雇用契約書を確認します。
未経験から応募する場合でも、全国平均だけを見て判断する必要はありません。基本給、手当、賞与、勤務時間を一つずつ分ければ、自分に合った求人を比較しやすくなります。
年収シミュレーション計算機
給与条件、スキル、経験年数などから年収をシミュレーションできます。転職・キャリアプランの参考にお役立てください。
免責事項
本ツールは転職や求人における年収シミュレーションを支援するものであり、結果の正確性や実際の年収を保証するものではありません。ご利用は自己責任でお願いいたします。
シミュレーション結果
内訳
| 項目 | 金額(年間) |
|---|---|
| 基本給 | 0万円 |
| 賞与 | 0万円 |
| 残業代 | 0万円 |
年収アップ要因
収入アップのアドバイス
市場データ
※個人の能力や企業の評価制度により実際の年収は変動します。

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