失業保険の認定日が近づくと、「何をすれば求職活動実績になるのか」「求人検索だけでも大丈夫なのか」と不安になる方は多いはずです。
- 求職活動実績とは何かが分かる
- 実績になりやすい活動・確認が必要な活動・注意が必要な活動を整理できる
- 認定日前に記録しておく項目が分かる
こんな方におすすめの記事です
- 雇用保険の基本手当を受ける予定で、認定日前の準備に不安がある方
- 求人検索、転職サイト登録、職業相談、応募のどれが実績になるか迷っている方
- 失業認定申告書に何を記録すればよいか確認したい方
本記事では、求職活動実績になる活動・ならない活動と、認定日前に確認しておきたい記録ポイントをわかりやすく解説します。(制度の細かい判断は、必ず管轄のハローワークで確認してください)
注:求職活動実績の扱いは、認定対象期間、給付制限の有無、初回認定日、応募状況、地域のハローワークの案内などによって変わる場合があります。本記事では公式情報をもとに一般的な考え方を整理しますが、最終判断は管轄のハローワークの案内を優先してください。
求職活動実績とは?認定日前にまず確認したい基本
求職活動実績とは、失業保険の基本手当を受けるために必要となる、客観的に確認できる仕事探しの実績のことです。
厚生労働省は、基本手当について「働く意思と能力があり、求職活動を行っているにもかかわらず就職できない場合」に支給されるものと説明しています。つまり、単に退職しているだけでなく、再就職に向けた活動をしていることが前提になります。詳しくは厚生労働省の基本手当に関する案内でも確認できます。
求職活動実績は「客観的に確認できる仕事探しの行動」
求職活動実績として大切なのは、後から確認できる行動であることです。たとえば、求人への応募、ハローワークでの職業相談、職業紹介、再就職に役立つセミナーへの参加などは、活動日や利用機関、内容を記録しやすい活動です。
一方で、「なんとなく求人を見た」「転職について考えた」「知人に軽く話した」だけでは、仕事探しの実績として確認しにくい場合があります。
⚠️ 「やる気がある」だけでは実績になりません
失業保険では、働く意思があることに加えて、実際に求職活動を行っていることが確認されます。求人閲覧や登録だけで済ませず、相談・応募・セミナー参加など、記録できる行動につなげることが大切です。
認定対象期間は「前回認定日から今回認定日前日まで」が基本
失業認定申告書では、認定を受けようとする期間について、原則として前回の失業認定日から今回の認定日の前日までの期間とされています。初回認定日の場合は、求職申込みの日から今回の認定日の前日までが対象になる場合があります。
そのため、認定日当日に慌てて思い出すのではなく、活動した日ごとにメモを残しておくと安心です。申告書の記入欄では、活動日、利用した機関名、求職活動の内容などを具体的に書く形式になっています。公式様式はハローワークの失業認定申告書で確認できます。
最終判断は管轄ハローワークの案内を優先する
求職活動実績の必要回数や認められる活動は、原則の案内がある一方で、初回認定、給付制限、応募結果待ち、職業訓練の受講状況などによって扱いが変わることがあります。
この記事では一般的な整理をしますが、「自分の場合は今回の認定対象期間で実績として申告できるか」は、必ず管轄のハローワークに確認してください。
求職活動実績になりやすい活動
求職活動実績として扱われやすいのは、再就職に向けた具体的な行動があり、活動内容を確認できるものです。
以下は、公式資料で実績例として示されることが多い活動です。ただし、最終判断は管轄ハローワークの案内を優先してください。
| 活動の種類 | 実績としての考え方 | 記録しておきたい内容 |
|---|---|---|
| 求人への応募 | 実績として扱われやすい | 応募先、応募日、応募方法、応募結果 |
| ハローワークの職業相談・職業紹介 | 実績例として示されることが多い | 相談日、相談した窓口、相談内容 |
| ハローワーク等のセミナー・講習 | 再就職に役立つ内容であれば実績候補になる | 開催日、主催者名、セミナー名 |
| 民間職業紹介会社・派遣会社の職業相談 | 具体的な相談や求人紹介があれば実績候補になる | 会社名、担当者、相談内容、求人提案の有無 |
| 再就職に役立つ国家試験・検定等の受験 | 実績例として示される場合がある | 試験名、受験日、主催団体 |
求人への応募は実績として扱われやすい
求人への応募は、求職活動実績として扱われやすい活動です。ハローワーク求人だけでなく、民間の求人サイトや企業サイトから応募した場合でも、応募という具体的な行動があれば記録対象になります。
ただし、申告書には応募先や応募方法などを具体的に書く必要があります。応募した事業所名、部署名、応募日、応募方法、応募結果を残しておきましょう。メール応募なら送信履歴、求人サイトなら応募履歴画面、郵送なら送付記録などを保存しておくと確認しやすくなります。
ハローワークの職業相談・職業紹介・セミナー
ハローワークでの職業相談、職業紹介、各種講習、セミナーの受講などは、公式資料でも求職活動実績の例として案内されています。東京労働局の資料でも、ハローワークが行う職業相談や職業紹介などが実績例として示されています。詳しくは東京ハローワークの求職活動実績に関する資料を確認できます。
職業相談では、応募する求人がまだ決まっていなくても、希望条件の整理、求人票の見方、応募書類の相談などを行える場合があります。初めて相談する方は、ハローワーク職業相談で何を話すかもあわせて確認しておくと、当日の相談内容を整理しやすくなります。
民間紹介会社・派遣会社・公的機関の相談やセミナー
許可・届出のある民間職業紹介事業者や労働者派遣事業者が行う職業相談、職業紹介、求職活動方法を指導するセミナーなども、求職活動実績として扱われる場合があります。
ただし、単なる登録だけではなく、希望条件について話し合った、具体的な求人の提示を受けた、応募に向けたやり取りをしたなど、求職活動として確認できる内容があるかが大切です。
実績になるか確認が必要な活動
求職活動実績として扱われるか迷いやすいのが、転職サイトの登録、インターネット応募、求人検索などです。
これらは一律に「実績になる」「ならない」と言い切るのではなく、どのような行動まで行ったか、記録できる内容があるか、管轄ハローワークがどのように案内しているかを確認しましょう。
実績として整理しやすい例
求人に応募した、職業相談を受けた、紹介会社と希望条件を話し合った、具体的な求人提案に返答した、セミナーに参加したなど、活動内容を記録できるケースです。
確認が必要な例
転職サイトに登録しただけ、求人を検索しただけ、求人情報を保存しただけなど、仕事探しの行動として客観的に確認しにくいケースです。
転職サイトへの登録だけでは不十分な可能性がある
インターネット等による民間職業紹介事業者、派遣事業者、地方公共団体の無料職業紹介事業への単なる登録は、求職活動実績にならない例として示されています。
一方で、登録時に希望条件について話し合った、具体的な求人や派遣先の提示があった、その提案に返答したなど、事業者とのやり取りがあれば実績として扱われる場合があります。
転職サイトや転職エージェントを使う場合は、「登録した日」だけでなく、面談日、担当者名、求人提案の内容、応募の有無などを残しておくと確認しやすくなります。
インターネット応募・オンライン自主応募は記録を残す
インターネット応募をした場合は、応募日、応募先、応募方法、応募結果を記録しておきましょう。応募完了メールやマイページの応募履歴がある場合は、認定日前に確認できるようにしておくと安心です。
ハローワークインターネットサービスには、求職者マイページから求人に直接応募できるオンライン自主応募の仕組みがあります。ただし、オンライン自主応募はハローワークの職業紹介ではないと案内されています。制度上の扱いで迷う場合は、応募内容を記録したうえで管轄ハローワークに確認してください。詳しくはハローワークインターネットサービスのオンライン自主応募に関する案内で確認できます。
求人検索は「検索しただけ」で終わらせない
ハローワーク、新聞、インターネットなどで求人情報を閲覧しただけでは、求職活動実績にならないと案内されている資料があります。
ただし、一部のハローワークでは、求人検索の結果を所定のレポートとして窓口へ提出する運用例もあります。北海道のハローワーク旭川では、求人検索をした結果を窓口に提出して求職活動とする場合の案内が掲載されています。詳しくはハローワーク旭川の求職活動実績に関する案内を確認できます。
このように、求人検索の扱いは地域や窓口の運用で確認が必要です。「検索したから大丈夫」と自己判断せず、相談・応募・窓口提出など、確認できる行動につなげましょう。
求職活動実績にならない可能性が高い活動
求職活動実績では、仕事探しに関係していそうでも、実績として認められない可能性が高い活動があります。
特に注意したいのは、求人を見るだけ、登録するだけ、知人に頼むだけといった、客観的に確認しにくい活動です。
求人情報を見ただけ・検索しただけ
求人情報の閲覧だけでは、求職活動実績にならないと案内されることがあります。インターネットで求人を検索した、求人票を見た、気になる求人を保存した、求人情報を印刷しただけでは、応募や相談に進んでいないため注意が必要です。
求人検索をした場合は、気になる求人をもとにハローワークで職業相談を受ける、実際に応募する、管轄窓口が指定する方法で提出するなど、次の行動につなげることを意識しましょう。
知人への紹介依頼だけ
知人や友人に「仕事があったら紹介してほしい」と頼むだけでは、求職活動実績にならない例として示されることがあります。
もちろん、人づてに仕事を探すこと自体が悪いわけではありません。ただし、失業認定で申告する実績としては、応募先、活動日、相手先、内容などを客観的に確認できるかが重要です。知人への依頼だけで認定日前の実績を満たそうとするのは避けた方がよいでしょう。
実態のない申告・あいまいな記録は避ける
失業認定申告書では、申告すべき内容を申告しなかったり、偽りの記載をしたりした場合、以後の給付を受けられなくなるだけでなく、不正に受給した金額の返還や追加納付、刑罰の対象になることがあるとされています。
⚠️ 実績を「作る」より、正しく記録することが大切です
求職活動実績は、認定を受けるための形式的な作業ではありません。実際に行った活動を正確に記録し、不明点があれば認定日前にハローワークで確認しましょう。虚偽申告や実態のない申告につながる書き方は避けてください。
認定日前に記録しておく項目
認定日前に大切なのは、「どの活動をしたか」だけでなく、「申告書に具体的に書ける状態にしておくこと」です。
失業認定申告書では、求職活動の内容や応募先を具体的に記入する欄があります。活動したら、その日のうちにメモしておくと記入漏れを防ぎやすくなります。
活動日・利用機関名・活動内容をメモする
職業相談やセミナー参加などを行った場合は、次の項目を記録しておきましょう。
職業相談・セミナー参加後の記録チェック
- 活動日
- 利用した機関名
- 担当者名や窓口名(分かる場合)
- 相談・参加した内容
- 次に取る予定の行動
民間の職業紹介会社や派遣会社を利用した場合は、会社名だけでなく、電話番号や担当者、求人提案の有無なども分かる範囲で整理しておくとよいでしょう。
求人応募は応募先・応募日・応募方法・結果を残す
求人に応募した場合は、失業認定申告書の記入に備えて、応募に関する情報を残しておきます。
| 記録項目 | 具体例 |
|---|---|
| 応募先 | 会社名、部署名、求人番号、担当部署の連絡先など |
| 応募日 | 応募フォームを送信した日、書類を郵送した日など |
| 応募方法 | 求人サイト、企業サイト、郵送、持参、メールなど |
| 応募結果 | 結果待ち、書類選考中、面接予定、不採用、辞退など |
| 確認資料 | 応募完了メール、応募履歴画面、送付控え、面接案内メールなど |
結果がまだ出ていない場合でも、応募した事実が分かるように記録しておくことが大切です。
不明点は認定日前に確認する
「これは実績になるのかな」と迷う活動がある場合は、認定日当日まで放置せず、事前に管轄ハローワークへ確認しましょう。
聞き方は難しく考えなくて大丈夫です。たとえば、次のように具体的に伝えると確認しやすくなります。
ポイントは、活動内容をあいまいにせず、「いつ、どこで、何をしたか」を伝えることです。
回数・初回認定・地域差で迷うときの確認ポイント
求職活動実績には、原則として必要回数の案内があります。ただし、実際には初回認定、給付制限、認定対象期間の長さ、応募状況などによって扱いが変わる場合があります。
必要回数は「原則」で覚え、個別事情を確認する
ハローワークの案内では、原則として前回の認定日から今回の認定日の前日までに、一定回数以上の求職活動実績が必要とされています。ハローワーク旭川の案内では、原則2回以上と説明されています。
ただし、給付制限がある場合、初回認定の場合、認定対象期間が短い場合などは、必要回数が異なることがあります。給付制限や自己都合退職後の流れを確認したい方は、自己都合退職の失業給付がいつから始まるかの記事も参考にしてください。
応募結果待ち・職業訓練中などは扱いが変わることがある
求人へ応募した後の採否結果待ちの期間や、公共職業訓練等を受講している期間など、状況によっては求職活動実績の扱いが変わる場合があります。
ここで大切なのは、「自分も同じ扱いになるはず」と決めつけないことです。応募状況、訓練の種類、認定対象期間によって確認事項が変わる可能性があるため、管轄ハローワークの案内に従いましょう。
管轄ハローワークで確認するときの聞き方
ハローワークへ確認するときは、次のように具体的に聞くとスムーズです。
ハローワークで確認するときの聞き方
- 「この活動は、今回の認定対象期間の求職活動実績として申告できますか」
- 「転職サイトで応募した場合、申告書にはどのように書けばよいですか」
- 「求人検索後に窓口へ提出する方法は、このハローワークでも使えますか」
- 「初回認定日までに必要な求職活動実績の回数を確認したいです」
退職後の健康保険、年金、税金、雇用保険などの全体像を確認したい方は、退職後の手続き全体を確認する記事もあわせて読むと、抜け漏れを減らしやすくなります。
よくある質問(FAQ)
求人検索だけで求職活動実績になりますか?
求人検索をしただけでは、求職活動実績にならない可能性があります。求人検索後に職業相談を受ける、実際に応募する、管轄ハローワークが案内する方法で提出するなど、確認できる行動につなげましょう。
ハローワークの職業相談は求職活動実績になりますか?
ハローワークの職業相談や職業紹介は、公式資料でも求職活動実績の例として示されています。ただし、受給者証の持参や記録の扱いなどは、管轄ハローワークの案内を確認してください。
転職サイトに登録しただけで実績になりますか?
単なる登録だけでは、求職活動実績にならない例として示されています。希望条件の面談、具体的な求人提案、応募など、事業者とのやり取りがあるかが確認ポイントです。
インターネット応募は求職活動実績になりますか?
求人への応募は、求職活動実績として扱われやすい活動です。ただし、応募日、応募先、応募方法、応募結果を記録し、申告書に具体的に書けるようにしておきましょう。
認定日前に何を準備しておけばよいですか?
活動日、利用機関名、求職活動の内容、応募先、応募方法、応募結果、応募履歴やメールなどの確認資料を整理しておきましょう。不明点は認定日前に管轄ハローワークで確認すると安心です。
まとめ:求職活動実績は「確認できる行動」と「正確な記録」が大切
この記事では、失業保険の認定日前に確認したい求職活動実績について解説しました。
- 求職活動実績は、客観的に確認できる仕事探しの行動が基本です
求人への応募、職業相談、職業紹介、セミナー参加など、活動日や内容を記録できるものが中心になります。
- 求人検索や転職サイト登録だけでは注意が必要です
求人を見ただけ、登録しただけでは実績にならない可能性があります。相談や応募など具体的な行動につなげましょう。
- 認定日前には、申告書に書ける情報を整理しましょう
活動日、利用機関名、活動内容、応募先、応募方法、応募結果をメモしておくと、認定日前に慌てにくくなります。
- 迷う場合は管轄ハローワークで確認しましょう
求職活動実績の扱いは、初回認定、給付制限、地域の運用、個別状況によって変わる場合があります。自己判断で進めず、必要に応じて確認することが大切です。
求職活動実績は、無理に「作る」ものではなく、実際に行った仕事探しを正しく記録するものです。認定日までにできることを一つずつ整理し、分からない点は早めにハローワークで確認しておきましょう。
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